一般社団法人 五泉市観光協会

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ニット産業について②
BLOG
2022年09月06日

こんにちは!

五泉市ワーキングホリデーに参加している

芹川朋花です

 

 

前回は、

・五泉のニット産業について、

・複合施設『LOOP&LOOP(ループ&ループ)』さんについて

ご紹介させていただきました!

 

 

 

五泉ニットについて、

少しでも知っていただけましたでしょうか?

 

今回は、実際にニットが作られている

現場をご紹介したいと思います!

 

実際のニット作成の工程が見れることは

なかなかないと思うので、

この記事を読んで、

よりニットについて知っていただけたらと思います!

 

 

ニット製造会社での職業体験について

 

今回は、

株式会社川島さんへ

職業体験に行かせていただきました!

 

 

⚫️基本情報

 

株式会社川島

住所 新潟県五泉市駅前2-2-9

TEL 0250-42-2151

 

元々は絹織物業を営まれていましたが、戦争をきっかけに洋装の時代へと変化し、

それに合わせてニット業へと転換されました。

絹織物業を営んでいた時も含めると、

創業86年の、とても歴史のある企業さんです

 

 

生産されているニットの、

7割:レディースもの

3割:ゴルフウェアなどのメンズニット

となっています

 

いいものづくり“にこだわって、

私達にニット製品を届けてくださっています

 

川島さんの会社の歴史や、ニット製品に対するこだわりなど

とても気さくにお話しいただけました。

 

 

 

ニット製品ができるまでの流れ

 

 

以前、ニット製品ができるまでには

いくつか工程があるとご紹介しましたが、

具体的には、

 

①糸染め

②企画

③編立

④風合いだし

⑤裁断

⑥刺繍

⑦縫製・リンキング

⑧仕上・アイロン

⑨出荷→ショップ・エンドユーザー

 

という流れがあります。

 

 

五泉のニット産業の強みとして、

こんなに多くの工程を五泉市で完結させられることは

改めてすごいことだと感じさせられます

 

 

株式会社川島さんの工場では、

③編立

⑤裁断

⑦縫製リンキング

を行っているそうで、

今回はこの3つの工程を見学・体験させていただきました!

 

 

各工程で何をするのか、体験内容とともに

簡単に紹介していきたいと思います!

 

 

⚫️編立(あみたて

 

編立とは、文字通り、

ニットを編み立てる」工程のことです。

 

これを、写真のような機械で行っています。

 

この編立を行うために、

毎朝従業員の方々が行っていることは「掃除」です

 

・機械に油を差して動きをよくする

・中にたまった糸くずなどを掃除機で吸う

・外側をタオルで拭き上げる など

 

とても地道な作業で簡単に思えますが、

掃除にも意味があって行われている

ということを教えていただきました。

 

実際に機械の掃除を体験させていただきました。

 

ぱっと見ただけでは汚れがあるように見えないところも、

念入りに掃除をしました

 

毎朝1台5分で、1人5~6台掃除をして作業を始めるそうです

 

「汚いところにきれいなものは生まれない」

というお言葉をお聞きして、

掃除にも意味を持って取り組まれている姿勢に

とても感銘を受けました。

 

 

⚫️裁断

 

無人の裁断機、またはバンドナイフ

と呼ばれる手動の裁断機を使って、

サイズ、色、パーツ別に切り分ける工程です。

 

実際に作業をされている様子です

 

(上)洋服の袖になる部分

(真ん中)後ろ側になる部分(→後身頃

(下)前側になる部分(→前身頃

 

こちらでは、写真にあるような

前身頃と後身頃に縫われていた、

捨て糸を取る作業を体験させていただきました!

こうすることで、一枚のガーメントとなり、

裁断しやすくなります

 

両端をはさみで切り、縦と横両方の糸を抜き取る

という単純な作業でしたが、

量が多く、とても大変でした。

この作業も手作業で行っていると思うとびっくりです

 

 

⚫️縫製

 

切り分けられた各パーツを、ミシンを使って縫い合わせる作業です。

 

こちらでは、工業用ミシンを使い、

スカートのポケット部分の仮り縫いの糸を縫わせていただきました。

 

こちらが工業用ミシンです!

 

工業用ミシンでは両足を使って機械を動かします

 

(右足)右側にある黒いボタンを太ももで押して、

ミシンの押さえを上げ下げします

 

(左足)下にあるペダルに足を置いて、

つま先側に力を入れることでミシンが動き、

かかと側に力を入れることでミシンが止まります

 

 

私自身、家庭用のミシンしか使ったことがなく、

ミシンを使うこと自体も小学校の授業ぶりだったので、

とても緊張しました

 

 

⚫️リンキング

 

続いては、リンキングという工程を体験させていただきました!

 

リンキングを行っている方々の様子です!

 

リンキングとは、ニット特有の工程で、

伸び縮みする編地どうしを縫い合わせる

縫製の方法です。

 

通常であれば、伸び縮みする生地と伸び縮みしない生地を

ミシンで縫い合わせて、

動かないようにします。

 

小さな針に、編地を1本1本指していき、つなぎ合わせていきます。

単純な作業に見えましたが、本当に針が小さくて、

集中力の必要な作業でした。

 

実際に私もこのリンキングの作業を体験させていただきましたが、

途中で針に通っていない部分ができてしまったり、

正しくない編地に針を通してしまったりと、

とても難しかったです。

 

従業員の方々がとても優しく教えてくださり、

慣れない作業でしたがとても楽しかったです

 

 

 

 

 

簡単でしたが、

ニットの作成工程の一部をご紹介させていただきました!

一つの工程にも、多くの時間、労力、技術を

必要とすることを感じて頂けましたでしょうか?

 

普段何気なく着ていたニット製品が、

とても多くの人や工程によって作り上げられているということ、

とても高い技術を持った熟練の方々によって、

五泉のニット産業が支えられているんだなと感じました。

 

ニット製品に限らず、

私達が華やかなお洋服を着ることができる裏では、

とても多くの方々が時間や労力、技術を費やしてくださっているということにも

気づかせていただきました。

 

このような機会をくださった株式会社川島の皆さん、

本当にありがとうございました!

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます!

五泉のニット製品、それを支える方々に

魅力を感じて頂けていたら嬉しいです!

 

 

ニット製品をオンラインショップで実際に購入することもできます

詳しくは川島さんHPをご覧ください!

 

私もニットのカバンを購入しました

自分へのご褒美や、大切な人へのプレゼントに、

ぜひ五泉のニット製品を選んでみてください